グリースとは
JISによるグリースの定義
原料基油に増ちょう剤を分散させて半固体または固体化したもの。
特殊な性質を与える他の成分が含まれる場合もある。

潤滑剤の分類
潤滑剤を形態で分類すると、グリースは半固体状潤滑剤に分類されます。
グリース潤滑と油潤滑の特性比較
項目 | グリース潤滑 | 油潤滑 |
---|---|---|
給油装置 | 軸受の密封化により長期間無給脂が可能 | 潤滑部位へ連続給油が必要 (滴下・はねかけ・循環等) |
必要油量 | 必要最小限に抑えることが可能 | 多く必要 |
潤滑系 | 単純 | 複雑 |
漏れ | グリース自身にシール作用があるので、漏れの心配は少ない | シール構造に注意が必要 |
高速回転 | 限界有り | 給油法により可能 |
異物の除去 | 困難 | ろ過・遠心分離で連続除去可能 |
冷却能力 | 期待できない | 大きい |
摩擦損失 | 一般的に大きい 但し、転がり軸受では、チャンネリングによりトルクが小さくなる |
一般的に小さい |